神奈川県川崎市病院から佐賀県へ介護施設への長距離移動に、日本ツアーナースセンターの看護師とヘルパー(移動、トイレ介助等)が同行させていただきました。
約1ヵ月半前に神奈川県川崎市の病院のメディカルソーシャルワーカー(以下、MSW)よりご相談をいただき、MSWが中心となり、ご本人・ご家族の希望やご予算・お体状況(診療情報提供書・日常生活動作調査票・リハビリテーション経過報告書・看護要約等を取得)、佐賀県受け入れ施設との調整や協働、現在の病院退院日等、多くのご調整やご協力をいただきました。
私たち、日本ツアーナースセンターでは、ANAトラベラーズと連携開始を存分に発揮し、ご本人やご家族が安心して移動できるように、お体状況やスケジュール、「歩行状況チェックシート」の提出、新型コロナウィルス感染対策として佐賀空港での個室(レセプションルーム)利用による昼食等、病院とANAの情報連携・協働を支援させていただきました。
羽田空港での車いすのレンタル、専用カウンターでの搭乗手続き、リフトバス(リフトが付いた空港内専用車)、座席調整、到着空港での連携等、事前の準備や調整をしっかり行ったことで、当日のANA係員と連携もスムーズに行うことができました。今回の羽田から佐賀行きの飛行機はタラップ使用(地上から階段を登る)の搭乗でしたが、リフトバスで飛行機の入口まで車いすに座ったまま搭乗することができました。
当初朝7:30の退院予定でしたが、飛行機の時間に一層の余裕を確保するために7:00に変更し、結果的には6:45に出発しました。病院を出発して間もなく、まさかの高速道路の通行止めの影響で大渋滞に巻き込まれ、さらには渋滞中に別の事故も発生し、飛行機の時間に間に合わない可能性も出てきて、日本ツアーナースセンターの事務局も看護師もドキドキでした。結果的には、1時間で着く道のりに1時間40分かかりましたが、余裕を確保した出発だったためギリギリ間に合い、空港に到着したときは心からほっとしました。佐賀まで長い道のりでしたが、病院のMSWやANA、受け入れ施設等、たくさんの方々のご協力により、無事長距離移動への看護師付き添いを終えることができました。途中での急変等、様々なことを想定して日々計画や準備をしていますが、早朝の「通行止め」は想定外でしたので、今後は電車への途中切り替え等も含め準備したいと思います。ありがとうございました。